2025年08月01日

■第5週(1月27日(月)~2月2日(日))

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日(日)、世界で活躍された指揮者の秋山和慶さんが84歳で亡くなったことを知る。30歳の頃、新宿区民第九合唱団に参加し、5年間ほど毎年12月に新宿文化センターで第九を合唱していた。その時、秋山さんが指揮者としてタクトを振っていただいた。音楽には何の縁もなかったが、秋山さんの指揮は柔軟で楽しかったことを思い出した。ただただ、ご冥福を祈るばかりである。

月曜(27日)から1泊2日の信州出張で始まる。

中央線の「あずさ号」には何回乗車したのだろう。確か40歳前後に証券会社の支店長からこの訪問先企業の先代社長と面談したことからご縁が始まったと記憶している。

おそらく往復で600650回程度にはなるだろう。東海道新幹線はすでに2,000回以上は乗車しているはずだ。本当に、日本中を動いてきたのだなぁと我ながら実感する。

信州の顧客先企業と関わった時の顧客の店舗数は数店だったが、現在は直営店34店、FC店4店、年間の来店客数は県の人口の1.5倍近くになっており、おそらく県内の人で知らない人はいないのではないだろうか。

社歴は今期が第52期だが、創業からは75年になる。52期のうち、30期以上に関わっていると、会社に対する考えや思いはかなり深くなっている。

初めの頃は店舗展開や資金戦略、さらに経営方針の策定や企業経営のあり方などが相談の中心になっていた。

最近では、大型工場の開設、人材育成や教育・リーダー育成、財務戦略などがメインで、経営者も三代目に代わっている。

コロナ禍においては、周辺の様々な利害関係者がこの顧客企業を支援してくれた。取引金融機関からは無担保、無利息、3年間返済なしという数億円の大型融資の実行を持ちかけてくれたり、店舗の各オーナー数社からは、50%という家賃の大幅な引き下げを提案してくれた。さらに、通販事業では様々な企業が支援の輪を広げてくれたのだ。

まさに地域社会にはかけがえのない企業に成長してきた。日本の中小・中堅企業としてもあらゆる面でモデル企業になり得るのではないか。

今週は毎日、顧客先企業を訪問することとなった。その内容は各社ごとに異なるが、新規事業としての研修や人材の紹介など業務は多岐にわたる。

1月末の31日(金)は、朝から相模原の顧客先企業を訪問した後、5時からは神奈川県ヤマト文化センター大ホールで、コンテンポラリーダンス「西遊記」の舞台を鑑賞する。

人間の表現力を最大限に発揮した、見事なダンスストーリーである。ダンスだけでストーリーを構築し、日本や東洋の物語を欧州に伝えていくというのは、今までにない新しいエンターテイメントと言っても過言ではない。

京都の能舞台で、西洋のダンスを通して日本の文化を世界に広げたい ―― という代表らからの依頼で、京都のインフルエンサーを紹介しているが、今回初めて鑑賞して舞台に入り込んでしまった。

言葉がないため、世界中に伝えることができる。日本文化の伝道者の役割も果たせるだろう。

埼玉県八潮市で陥没事故が発生し、たまたま通過したトラックを飲み込んだ事故は悲劇的である。原因は、老朽化していた下水管が突然破損し、アスファルトが崩れ落ちたことによるらしい。

地震や台風といった見える自然災害ではなく、静かな見えない腐食が引き起こした事故である。この影響で総延長200㎞におよぶ下水管に支障が出て、12市町の約120万人に下水の排出抑制が求められる事態につながってしまった。まさにインフラの空洞化であり、安全神話の崩壊である。これが日本の現状なのだ。

 



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