2023年08月18日

◆会社って何?
 見ていなかったら何をやってもよい、儲かるならダマしてでも儲ける。極大利潤の追求こそ資本主義の原理、勝つか負けるか二つに一つ。全て世の中はお金次第。借金は踏み倒してもよい。自分がよければ世界が不幸でも構わない。今がよければ未来はどうでもよい、他人は他人、自分は自分。
 最近の日本の風潮を見ると、こうした人たちが溢れかえっているかのようです。マスコミの影響も大きいのでしょう。その諸悪の根源の一つに、儲けることが唯一の目的で存在している法人(株式会社)という組織が社会を悪くしているという意見もあるようです。
 でも、よく考えてみると法人格である会社は、個人格を持つ個人の集合体であり、法人は手で触ることも、耳で聞くことも、目で見ることもできない概念上の存在なのです。そこで、会社はなぜ世の中に生まれてきたのだろうかということを少し考えてみることとしましょう。


◆複式簿記の誕生

 古代から商業活動は活発に行われてきましたが、株式会社(会社法)の概念はローマ人が考え出したものと言われています。複数の職人や商人が集団を作り、明確なアイデンティティーを持って活動していた頃です。
 ローマ崩壊後に商業活動は東方が中心となり、インド・中国・イスラムの世界に移りました。中世の西ヨーロッパでは11世紀頃からギルド(商人)やツンフト(手工業者)という職業別組合を作り、飛躍的な発展をしています。
 その後はイタリアの貿易会社と北ヨーロッパの国家特許会社という2種類の中世型組織が台頭しました。この頃(1350年頃)には、イタリア人の数学者ルカ・パチョーリ(14451517)が考案した複式簿記が活発に採用されていました。


1602年 東インド会社誕生

 1602年に国が独占を保障する世界初の共同出資型株式会社組織が誕生しました。大航海時代に生まれたオランダ東インド会社(特許会社の原型)がそのモデルと言われています。
 貴族や寺院から資金を集めて、アジアやアフリカなどから香辛料などを買い付け、ヨーロッパの人たちに売り捌いていました。
 コロンブスやマゼランなどが発見してきた世界をベースとして政府と商人が共同でビジネスをするために設立されたものです。世界中の地域と独占的に貿易を行う権利(特許状)が与えられたため、特許会社の原型とも言われています。ところが、その後の経済活動の大半は、パートナーシップによって行われてきました。
 世界初の本格的な株式会社が誕生したのはヴィクトリア女王時代のイギリスです。1844年法、1856年法がその入り口になりました。オランダ東インド会社から数えて、なんと250年後のことです。



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