2022年08月
2022年08月23日
◆第33週(8月15日(月)~8月21日(日))
15~16日はお盆休みをとっていたが天候が不順なこともあり、自社に関する財務資料などを作成しながら、晴れ間にバッティングセンターで打ち込んだり、整形外科で故障している左膝のリハビリなどを行う。蒸し暑さ対策でもある。
そういえば、8月1日から日本気象協会が、気温40度以上は酷暑日にしたようだ。今までは35度以上は猛暑日だったが、体温より高いのは酷暑ということだろう。16日には酷暑日の地域もあったようだが、東京は36度の猛暑日で留まった。ちなみに、最低気温が30度以上の夜は超熱帯夜と「超」を頭に付けている。
16日の朝は送り盆。お盆を過ごした先祖の霊が無事に帰れるように迎え火と同じ場所、同じ方法で火を焚いてお見送りする行事だ。迎え盆の13日から送り盆までは4回「曹洞宗在家勤行聖典」を詠む。観自在菩薩で始まる「魔訶般若波羅密多心経」のコーナーは269の漢字で構成されている。ある時数えたことがあるのだが、圧倒的に多い漢字は21もある「無」である。「不」が次に多いが、それでも9つだ。「無」とか「不」はお経に多い文字であるが、なんとなくわかる気もする。夜、京都五山の送り火を衛星放送で見た。雨で遅れて20時10分に如意ケ嶽に最初の「大」が浮かび上がった。火床だけで75ヶ所もあるらしい。3年ぶりの全面点火である。いつ見ても感嘆、感激する。
盆明けの17日からは依頼されている「会社物語」の詰めを行う。19日にはweb会議で創業者や現社長らと最終的な打ち合わせを行い、その合間に、新宿で新規事業や事業再構築を模索されている経営者と今後のスケジュールなどに関して面談する。
17日の夜は、高田馬場の割烹店で35年来の友人と何年振りかの食事会。友人は医療コンサルタントとして全国を飛び回っているため、互いに時間の調整が難しかったこともコロナ以外の久し振りの理由でもある。なんだかんだで2時間半ほど35年間の雑談で盛り上がった。
10月開催の京都老舗体感ゼミナール®は8月上旬に締め切った。ただ、急遽参加者側の事情で辞退者が出たり、逆になんとか参加できないかという新規参加者もあり、結局、定員予定の12人より4人も増えてしまった。そのため、移動方法のバスやタクシーのチャーター方法を変更したり、逆に、修学旅行シーズンのため、予定していた中型車のバスが押さえられないなど、コロナ禍という事情も含めて色々と動きが激しく対応に時間を食う。
また、宿泊地や昼食会場も全て老舗企業のため、女将らと人数確認などをショートメールなどで打ち合わせる時間が増えてしまった。
19日には、9月1日~2日に初めて訪問する軽井沢の地域密着型企業の直近3年分の財務資料を塩見流の分析方法で検証する。
友来たり 語りつくせぬ 夏の夕 哲
2022年08月22日
◆第32週(8月8日(月)~8月14日(日))
昨年は年間100冊を完読するという計画を立て、結果的に106冊を完読。今年は、目標は立てていないが読書癖が付いたようで、8日に50冊目を読み終えた。松本清張の短編集で、4日に京都駅で購入したものだ。
今年の8月4日は清張の没後30年。BSや地上波などで清張ドラマが多い理由の一つだろう。41歳でデビューして40年間で1,000冊を超える作品を執筆されている。10代の頃から清張の推理小説は読んでいたが、古代史から歴史小説、ノンフィクションや現代小説など、様々なジャンルに挑戦されてきた。
読了した小説は、初期(1950年代)の清張作品をまとめた短編集(顔、殺意、反射、声など)である。有名な長編小説「点と線」は57年なので、その土台になった短編と言える。普通の人の日常生活がベースになっているが、同時に、犯罪の動機が清張作品の特徴と言える。どの短編も誰にでも起こりえることばかりだから恐ろしい。「黒い霧」などのノンフィクションも含めると、おそらく100冊は読んでいるだろう。北九州での講演時には、小倉城近くの清張記念館に立ち寄ったことがあるが、半日居ても飽きなかったことを覚えている。
今週は月例幹部ランチミーティングからスタートした。9月、10月に予定していた社会人力養成講座はコロナリスクによる辞退者なども出たことや社会情勢も考慮して、来年に延期することとした。
今週は、11日(木)が山の日で休日。後半はお盆入りと夏休みが重なり、世間がソワソワしだした週だが、依頼されている「会社物語」の執筆、校正、編集が中心で、空いている時間はコンサルティングレポートを執筆する。
自宅をリフォームした際に太陽光発電を設置したが、来年早々に10年になるため、蓄電池を設置することとした。電力の自産自消である。太陽光発電はこの9年間、しっかり我家の大半の電気を自然エネルギーで賄ってくれている。
蓄電池設置のために数社に相見積もりをお願いしたが、今週、その交渉を行う。結果的には太陽光設置会社に依頼したが、最大の理由は会社の理念の高さであった。成長してほしいと感じさせる企業である。
13日は夕方にお盆の迎え火を焚く。我が家では毎年、玄関先で迎え火を焚き、先祖の霊を迎えている。ただし、台風接近中で少雨の中での迎え火となったが、これは過去の記憶にない。朝から仏壇の整理や準備を行い、岐阜提灯を出して電気を灯す。この岐阜提灯はかなりでかいが、出張で宿泊した岐阜の旅館で俳句を投稿した際に頂いた年間最優秀賞の商品である。毎年、8月13日から16日の間だけ仏壇の横で活躍している。
儚さは 風鈴の音か 灯火か 哲
2022年08月10日
◆第31週(8月1日(月)~8月7日(日))
1日が月曜日から始まるのは、今年は8月だけである。昨年は3回あったが、来年は5月だけらしい。ただ切りが良いので気分的にもOKだ。
1日は銀行との交渉に出掛けた以外は、来客やZoom会議、さらには、研修レポートの執筆で1日オフィスである。ただ、2日(火)から4日(木)までは再び京都へ出張。今回は先週の展示場出展企業への訪問(新製品の販売計画やSWOT計画、工場コンバージョンなど)と老舗体感ゼミナール®の打ち合わせである。
京都の36度は東京の36度より暑く感じるのは湿度のせいだろう。盆地特有の蒸し暑さだが、逆に言えば、これが京都の夏の象徴とも言える。
先月の祇園祭(祇園祭は7月1日から7月31日まで、前夜祭と後夜祭がある)は、この蒸し暑さがなければ祇園祭の印象が薄れてしまうぐらいだ。
2日と3日の夜は食事会に参加。2日は友人の公認会計士と老舗ゼミ訪問先の経営者と三条高倉で、3日は友人の税理士と祇園花見小路の町家のカウンターで、いずれも久しぶりの再会だ。二人とも地元では大手事務所代表の著名人だけに、京都らしい店をよく知っておられる。リピーターになってしまいそうな店ばかりで、特に3日の夜は焼酎の「川越」で楽しい時間を過ごすことができた。
京都の宿泊は大半が京都駅傍らのMホテルである。顔馴染みになので、必ず京都新聞の朝夕刊を渡してくれる。最近は宿泊のサインもいらないくらいだ。朝食はB1Fにある和食処の美人豆富である。毎朝でも飽きないので、京都出張の楽しみの一つにもなっている。緊急事態宣言が出ていた何ヶ月かは店を閉められていただけに、開店しているだけでうれしい。
4日(木)は京都から東京に戻り、午後から世田谷区や豊島区などの物件調査に立ち会う。環七を車で走っているととんでもない集中豪雨。この雨は結局、夜までリズムを刻んで降り続いていた。現地調査に雨は難儀である。それでも3物件ほどチェックして、池袋の喫茶店で収益不動産の立地診断の仕方などを解説。
5日(金)は、午前中は顧客訪問。午後は会社物語の原稿執筆を行う。5日の東京新聞夕刊1面トップにダンウェイ㈱が取り上げられていた。かなり詳細にシームレスバディ®のアプリケーションシステムを解説してくれている。少しずつ社会に障害者雇用の必要性やその本当の意味が浸透しかけている。嬉しいことだ。
8月7日(日)は、?回目の誕生日。都合のつく 子や孫が11人集まってくれて、近所の中華レストランで食事会を開催してくれた。
6日は広島、9日は長崎に原爆が投下されて77年目。子どもの頃から毎年誕生日は広島と長崎に挟まれていたのでいずれの地の原爆記念館にも手を合わせに数回訪問している。
天職に感謝 45年目の夏
哲
◆第30週(7月25日(月)~7月31日(日))
今週で7月が終わる。
25日(月)から2日間は京都へ出張。久しぶりに姿を現した名峰富士は、全く雪のない素顔である。冬は姿を見る機会は多いが、ほとんど白雪を被っており、また最近は、曇天や豪雨などでほとんど見ることができなかった。
数本の筋雲をバックに青い空の中でより際立っている。筋雲とは通称名で、正式には巻雲(羽根雲)である。筋が絡み合っているのは、風の弱い夏特有の姿と言ってもよいだろう。今週はスッピンの富士山からのスタートとは幸先が良い。
京都は、2日間、老舗飲食業を訪問。店長らにリーダーシップ論や働き方に関する研修を行ったり、夕礼(朝礼と夕礼が徹底している)では、「何の為に働いているか」を考えて働くことの意義などについてコメントする。
26日の夜に京都から帰宅。オールスター戦で日本ハムの清宮がサヨナラホームランを打つ直前というタイミングだった。一気に自信につながったのではないか。
27日は東京ビッグサイトへ出かける。久しぶりの「ゆりかもめ」だ。好天気(というより暑天気)で東京湾も輝いている。「第31回ヘルス&フィットネスJAPAN」という展示会、見本市に関西のクライアントが新製品を紹介するために出展しているため激励の意味も込めて出掛けた。とんでもない人出である。
帰路は新豊洲へ出たため、「ゆりかもめ」を新橋から縦走することとなった。やはりビッグサイト(国際展示場)は広い。万歩計は15,000歩を超えていた。
28日と29日は会社を出たり(外部で打ち合わせ)、入ったり(助成金関係のレポート執筆や研修用テキストの作成など)の2日間となる。
ただ、最も時間を要していたのは、依頼されている会社物語の執筆である。会社物語は、インタビュー形式でまとめているが、「何の為に会社物語を作成するのか」という視点を重視しているため、単なるインタビューではない。極めて簡単に言うと、現在と未来の顧客、社員、関係者らに対して、わが社をよく知ってもらうためのツールであるということだ。
そのためには、見える姿だけでなく見えない姿を見える化することで、本当の自社を知ってもらわなければならない。「あらゆる姿を写し出す鏡」なのだ。最終的には百回程度は読み直して、校正、編集を繰り返すことになる。
我家の朝の日課の一つに玄関、庭、前面道路の清掃と植木や野菜類の水撒きがある。道路に面したダイニングは全面ガラスのため、35年前の引っ越し時に様々な植栽をしたが、今では緑のカーテンになっている。最近はピンクの花先がイエローのアンブチロやホワイトのジャスミンの花が可憐である。20~30分かかるが、一日のスタートとしては貴重な時間である。
蝉時雨 我を無にする 朝掃除 哲