2022年06月

2022年06月30日

◆第25週(6月20(月)~6月26(日)

 

21日(火)浜松で講演。新幹線のひかり号が停車するのは1時間に1本なので、時間調整が重要である。東京は晴れていたが、静岡を過ぎると一気に雨模様。浜松は雨の中である。幸いに駅傍のアクトシティのコングレスセンター大ホールが会場だったため、傘無しでも雨に濡れず、助かった。
 最近はライブの講演が増えてきたが、それでも定員の50%程度のため、今回の会場も200人規模で100人ほどの参加者となっている。
 リスクマネジメント時代における地方の中小企業の在り方を中心としたテーマなので、冒頭から、95年現象から始まったリスクマネジメントの時代とは何か、を具体的な現象とその後の経過から本質的な課題について理解してもらいやすい方法で講演する。参加者のレベルが比較的高かった気がした。
 帰路も雨で、東京も夕方から降り出していたので、今年3回目のコンビニ傘を買うこととなる。浜松 ― 品川間は80分だが、品川 ― 自宅間は乗り継いで90分。東京からの方が時間がかかることを再確認する。日帰りの浜松講演はさすがに疲れる。
 23日(木)は午後から新宿で定例の顧客企業の新規事業に関する研修会講師。具体的なケーススタディをベースに、どのように対応することが顧客にとっての価値アップになるかを切り取って解説する。
 今週は顧客企業の役員会や幹部会への出席や、ダンコンサルティングの会議室に来社いただいての相談会の他、来週開催される顧客の株主総会用に、決算書をベースとした財務診断書のレポートなどを執筆する。
 古希野球が開幕しているが、今週、二塁牽制時のランダムプレーで左膝太腿筋と軟骨を痛め、歩くのも自転車に乗るのも大事になる。左膝が伸びないため、自転車は右足だけで漕いでいるため、登り坂は大変である。屈伸ができないため、階段の上り下りはより辛い。それでも電気治療などで整形外科の医師から聞いたよりも回復は早いように感じているが、残念ながら当分は野球どころか、運動禁止である。痛めたゲームでは都市対抗野球の常連、東芝府中の元エースから先頭打者ホームランと右前安打と10割と絶好調が続いていただけに、よりショックだ。 


聴くは知恵 語るは知識 山笑ふ  



(14:52)

◆第24週(6月13(月)~6月19(日)

 

今週は13日の月曜日から16日の木曜夜まで、京都出張と静岡講演で東京を留守にすることとなった。13日と15日は京都の顧客企業への定期訪問で、いずれも幹部や社員への研修なども含んでいる。
 14日は今年度、2年ぶりに再開する予定の「老舗体感ゼミナール®」の訪問先老舗企業との交渉や打ち合わせを行う。午前中は長岡天神の老舗料理店、午後からは京都市下京区の老舗の扇子加工・販売と健康美容グッズの専門店の社長らと交渉。いずれも訪問先としての新規の老舗で、経営者や女将に対して老舗ゼミナールの趣旨やどんな内容を話していただけるかなどについてディスカッションする。現在の業務展開と今後の方向性など、コロナ禍での現状なども尋ねることとした。今日で今年の老舗体感ゼミナール®のスケジュールがほぼ決定した。
 夜は久しぶりに同窓の税理士との懇親会に参加。一日中動き回っていたこともあり、酔いが早くなった気がする。
 15日の夜に静岡入り。16日午前中は時間に余裕があったため、観光協会で駿河国総社 浅間神社への道程を聞いて、静岡市街地を散策。静岡浅間神社は全国の浅間神社の総元締めらしく、厳かな雰囲気の中に七社らと一緒に君臨していた。
 浅間神社の前に「夏越しの祓」の大きな垂れ幕と看板。6月30日は上半期の晦日であり、この日に夏越しの祓が行われる。大祓は日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで日々の生活に勤しむように、自らの心身を清め、災厄の原因を祓い清めることを目的とした行事だ。6月30日は夏越の大祓と呼ばれ、これからの暑い夏を乗り切るための儀式でもあり、全国の多くの神社で行われているはずである。百人一首でも「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける(藤原家隆)」とあるくらい、古くからの日本の風習なのだ。
 帰路は「駿河駿府城跡」を周回して静岡駅に戻る。午前中だけで万歩計は1万歩を超えていた。
 静岡駅から東海道線で隣の東静岡駅に向かい、コンベンションセンター大ホール(300400人収容)で、150人前後の受講生相手に「アフターコロナ時代の地方の中小企業経営」について熱弁を振るう。さすがに午前中歩きすぎたので、講義の後半は疲れていた気がする。

 

梅雨に入る 煩悩の束を断つ

 



(14:49)

◆第23週(6月6日(月)~6月12(日)

 

今週も6日の月曜日から出張である。7日(火)の朝から中小企業大学校瀬戸校で講義があるためだ。
 名古屋から中央西線に乗り換えて高蔵寺に向かい、タクシーで瀬戸の山中にある大学校で宿泊する。ロビーレストランでの朝食会場からは、真っ青な空に庭園の深緑や瀬戸の市街地が広がっている。食事中に見た朝のニュースで東京の梅雨入りが発表されていた。そういえば、高蔵寺は将棋の藤井三冠の生まれ故郷である。
 中小企業大学校瀬戸校で毎年6月(昨年はコロナで8月)から11月まで半年にわたって開催されている「経営者・管理者養成講座」の初日を担当させていただいている。今年は第32期だが、おそらく25年くらい前から依頼を受けている講座である。
 テーマは「変革した時代における経営環境とこれからの中小企業経営戦略」で、現在はどのような時代を経て誕生したのか、現在の先にある未来はどう考えるべきなのか、そもそも企業経営は何の為にあるのかなど、マクロとミクロを融合した講座を行っている。時代をどう切り取って中小企業経営にどう取り込めばよいのかを、人口論、地球環境論、情報論、未来論など様々な視点から具体例を挙げながら中小企業経営学を論じている。
 塩見の担当講座だけはマクロだが、翌日からは具体的なゼミ形式で開催され、6ヶ月後には自社の中期計画を発表するという半年講座のため、人気が高いらしい。
 8日(水)からは今年の「公認不動産コンサルティングマスター」の資格試験問題の作成に取り掛かる。締め切りは来週だが、来週はほとんど東京に居ないため、今週が締切と同じである。
 今年は択一問題を依頼されているが、新しい分野からの出題のため、資料の読み込みに時間がかかる。連載原稿などもそうだが、締め切りがあるのは重要である。集中力が一気に高まるため、それなりに期日内で完成させられるからだ。こんな経験は山のようにあるが、ほとんど完成時にはそれが納得した結果になっている。
 今週は来客も多かったが、かなり参考になったのは、IT化することによるコンサルティング業務の在り方である。DXの話題が多いが、DXは一つの手法であって目的ではない。こうした視点からどのようなシステム作りを行うかが重要なので、あるべきことが明確になっていないと本来のIT化にはならないだろう。

商ひは仏の教え 青葉燃ゆ



(14:48)

◆第22週(5月30(月)~6月5日(日)

 

今週で新緑の5月が終わる。30日の月曜日は、朝の野球練習を終えて午後は来客、夕方からは新宿のハイアットで開催された顧客企業の社員大会に参加する。コロナが落ち着き出したこともあり、年2回の社員大会の開催が延期されていたが、昨年暮れから再開である。
 社員大会ではあるものの、会社が9月決算のため、10月~3月の上半期決算の報告会も兼ねている。250人を超える全スタッフが参加して、笑顔大賞などを始めとする様々な表彰が行われる。社員が社員を選ぶ方式のため、同じ社員が様々な表彰を受けることは当然である。4月入社の新卒者10数名の顔見世もあり、彼らにとっては大きなインパクトになっているだろう。
 コロナ禍でも着実に、一歩一歩、前を向いて成長している、社会に必要な優良企業の一つである。ちなみにここで言う優良とは、パーパスが明確であり、かつ、どんな時代でも利益を生むビジネスモデルが構築されており、かつ、社会から尊敬される企業のことである。
 今週は、外部で顧客企業の経営者や経営幹部と打ち合わせをする機会が多かった。いずれも、経営幹部の退社に関する次善策である。最も重要なことは出会いより別離の時である。この時の対応法こそが誠の企業姿勢が見える時であり、どんな対応をしているのかは他のスタッフもよく観察しているはずだ。
 これは顧客との関係も同じである。新しい出会いの時にハシャグのは当然だが、人間の真価は別離の時に表れるということだ。
 いよいよ6月、水無月である。
 水無月の「無」は「の」の意味であり、「水の月」というわけだ。京都では6月に入ると、和菓子の「水無月」の出番である。三角形の白いういろうの上に、甘く煮た小豆を乗せた6月ならではの和菓子だ。本来は6月末の「夏越の大祓」の時に一緒に食す和菓子で、茶道の世界では6月は水無月が添えられている。
 6月4日(土)に69日間かけて世界最高齢での太平洋ひとりぼっちを成し遂げた83歳の堀江さんが神戸の港に帰ってこられた。最大限のリスク対策をしていたため、すべてが予定の範囲内であったとのこと。日本人に欠けている想定力と想像力に溢れていると共に、その実行力には感服する以外ない。これからはあらゆる分野で「日本最高齢」というレコード記録が生まれてくるだろう。

 

新緑終えて 「水無月」のうまさかな




(14:46)