2022年07月20日

13日(水)に東京地裁が東京電力の旧経営陣に対して13兆円の損害賠償を命じる判決を下した。裁判長は、「原子力事業者の取締役として求められる安全意識や責任感が根本的に欠如していた」と強い口調で批判したという。
 おそらく、原子力村で食を得てきた日本人以外のほとんどの日本人はそうあるべきと思っていたことを判決にしたのではないか。
 「事故なら国が崩壊」とまで言い切った背景に、原発の特殊性をどこまで本気で考えて経営していたかということを問い正したのだろう。
 リスクマネジメント時代においてはリスクをどこまで高く広く考えられるかどうかが経営者の資質のはずだが、これを「想定外」で片づけている。
 「想定外」とは、「想定できませんでした」と自分で無能さを解説しているに過ぎないのだ。電力会社に限らず、全ての経営者は自分の仕事に誇りと責任をもって全てが想定内の仕事にすることが会社継続の最大のポイントになるのではないか。

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