2022年07月20日

◆第28週(7月10(月)~7月17(日)

 

参議院選挙の投票率は選挙区で52%。戦後4番目の低さらしい。戦後と言っても既に77年経過しているうえ、直近15年くらいの投票率が全て50%台ということは、日本は民主主義の機能力が50%程度ということを物語っている。
 民主主義に参加するために選挙があり、自分が立候補するか、自分の思いに近い候補者に投票するかが第一歩である。なぜならば、自分の意見をキチンと話すことと同時に、自分と違う意見にも耳を傾けて議論することが民主主義の前提だからだ。そのために言論がある。言論(対話)の自由は民主主義の最前線にあるのだが、暴力で言論が封じられる社会に民主主義はない。
 選挙結果と銃撃事件から見えることは、民主主義の前提に、「民主主義こそが活き活きと自由な社会を生き続けられる基本であると考える国民が多数存在していなければならない」ということだ。中学校の社会科の先生が「民主主義の方法の一つに多数決の原則があるが、これは少数意見を大切にした多数決であるということだ。少数意見をどのように取り込むかについて悩んで悩んで決断するのが本来の多数決の原則のため、大きな欠陥を抱えている。多数決の原則以上の方法を考えたらノーベル賞物だ。」と言われたことをいまだに覚えている。
 社会を分断するような政治姿勢は非民主主義だが、日本の政治体制はドンドン身内中心主義になりだしている。そのためには、モノゴトの本質をしっかり考えることのできる人材を生み出さないと単なる衆愚(しゅうぐ)政治になってしまう。今後は具体的な背景から本質的な一面があぶりだされてくることだろう。
 12日(火)は竹橋のホテルで丸一日、不動産相続の講演を行い、個別相談会では参加者の相談にのる。考えてみれば、7月12日は14年前に85歳で亡くなった母親の誕生日。生誕99年目になる。
 14日(木)は来客が続いたが、その間に中小企業大学校瀬戸校の佐々木校長ら3人とZoom会議。11月に経営トップセミナーを開催するため、その一日講師の依頼を受け、研修内容についてディスカッションすることになった。メーカーの多い地域だが、これからの企業経営の考え方についてのサゼッションと企業継続のヒントをマクロとミクロの両面から6時間ほどの講義をしてほしいという依頼である。未来観と歴史観を視点に具体性を取り込むことにした。
 11日(月)、13日(水)は顧客とのZoom会議や講義テキストの作成、15日(金)は顧客企業社長と新規サービスを新規顧客へ認知させるための戦略などを打ち合わせて、継続中の「会社物語」の原稿を作成する。雨の多い一週間であった。

虎が雨 アンパンマンの優しさよ



(14:55)