2022年06月30日

◆第23週(6月6日(月)~6月12(日)

 

今週も6日の月曜日から出張である。7日(火)の朝から中小企業大学校瀬戸校で講義があるためだ。
 名古屋から中央西線に乗り換えて高蔵寺に向かい、タクシーで瀬戸の山中にある大学校で宿泊する。ロビーレストランでの朝食会場からは、真っ青な空に庭園の深緑や瀬戸の市街地が広がっている。食事中に見た朝のニュースで東京の梅雨入りが発表されていた。そういえば、高蔵寺は将棋の藤井三冠の生まれ故郷である。
 中小企業大学校瀬戸校で毎年6月(昨年はコロナで8月)から11月まで半年にわたって開催されている「経営者・管理者養成講座」の初日を担当させていただいている。今年は第32期だが、おそらく25年くらい前から依頼を受けている講座である。
 テーマは「変革した時代における経営環境とこれからの中小企業経営戦略」で、現在はどのような時代を経て誕生したのか、現在の先にある未来はどう考えるべきなのか、そもそも企業経営は何の為にあるのかなど、マクロとミクロを融合した講座を行っている。時代をどう切り取って中小企業経営にどう取り込めばよいのかを、人口論、地球環境論、情報論、未来論など様々な視点から具体例を挙げながら中小企業経営学を論じている。
 塩見の担当講座だけはマクロだが、翌日からは具体的なゼミ形式で開催され、6ヶ月後には自社の中期計画を発表するという半年講座のため、人気が高いらしい。
 8日(水)からは今年の「公認不動産コンサルティングマスター」の資格試験問題の作成に取り掛かる。締め切りは来週だが、来週はほとんど東京に居ないため、今週が締切と同じである。
 今年は択一問題を依頼されているが、新しい分野からの出題のため、資料の読み込みに時間がかかる。連載原稿などもそうだが、締め切りがあるのは重要である。集中力が一気に高まるため、それなりに期日内で完成させられるからだ。こんな経験は山のようにあるが、ほとんど完成時にはそれが納得した結果になっている。
 今週は来客も多かったが、かなり参考になったのは、IT化することによるコンサルティング業務の在り方である。DXの話題が多いが、DXは一つの手法であって目的ではない。こうした視点からどのようなシステム作りを行うかが重要なので、あるべきことが明確になっていないと本来のIT化にはならないだろう。

商ひは仏の教え 青葉燃ゆ



(14:48)