2022年05月26日
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哲ちゃんの週刊業務日誌⑲ |
◆第19週(5月9日(月)~5月15日(日))
雨の多い1週間となる。9日(月)の午後に久し振りに上野の東京美術館で「墨美展」を見学。友人が出品しているので出かけることにした。プロもアマも一緒に出品されているが、友人にこんな才能があるとは全く知らなかった。
今週は50年前に起きた大きな事件・事故の日が続く。実は50年前と言うと3月23日に東京に出てきた年である。まだ東京に馴染めなかった5月の連休の後から新しい仕事を与えられた。張り切っていた時に大阪ミナミの千日デパートビル火災が発生した。13日である。関西では有名で何度か行っていただけに、118人が亡くなったと知って驚き以外の言葉がなかったことを思い出した。
未だに日本のビル火災史上最悪の惨事と言われている。これによって消防法令や建築基準法が大改正されている。防火訓練が義務付けられたり、スプリンクラーや火災報知機の設置範囲が一気に広がったのだ。
その2日後の15日に、沖縄の本土復帰の調印式が行われた。それ以前は沖縄県代表が甲子園の土地を沖縄に持ち帰ることは禁止されていたので、帰りの海に捨てていたことを覚えている。1972年5月15日からドルではなく円が使用され、その数日後から車の右側通行が左側通行となったのだが、沖縄の本土復帰は沖縄の人々にとってどんな幸いをもたらしたのだろうか。
沖縄にはコンサルティングの仕事で数回、講演などで6回ほど訪問している。仕事で行った際、観光も含めて多くの人達と話す機会を得てきた。10年ほど前から、沖縄は井上ひさしのキリキリ国のように独立国になれば、日本のほとんどの国民は沖縄の存在価値の大きさにびっくりするのではないかと言い続けている。エンターテイメントやプロスポーツで活躍している相当数は沖縄出身でもあるのだ。少しでも沖縄に対する思いを表すために、制度ができた翌年から沖縄県や名護市に「ふるさと納税」を行ってきた。「いちゃりばちょーでー」と「なんくるないさ」という方言に代表される沖縄の人々だからこそ、この50年間耐えてこられたのではないかと考えている。
調べて見ると、非正規職員率、高校中退率、母子世帯率などは全て日本で最も高く、一人当たり所得は最低で、相対的貧困率は30%(全国平均13%)である。50年の重みを日本人はどう考えているのかを考えざるを得ない日となった。
連休明けの今週は、前半が訪問、後半は来客の多い1週間となる。「蚯蚓出(みみずいずる)」と呼ばれる週だが、少しずつコロナウイルスとの共生をしながら、冬眠から抜け出していくことが必要になりだしている。
ちなみに、蚯蚓は大地の鍬と呼ばれているが、その理由は、食べた落ち葉が分解されて栄養素の高い土を生み出し、さらに、土の中を掘って移動しているため、水はけの良い畑を生む役割を果たしているようだ。蚯蚓に負けじと動き出そう。
幸せの尺度はどこに 蟇 哲