2023年08月17日

最近は、時代、社会、会社、人材などという大きなテーマでの講演活動や研修依頼が増えだしています。その理由の一つは、やはり新型コロナウイルス感染症の影響でしょう。不測の事態が今後も常に生じるのだという前提において、自社の経営を継続させていくためにどうすればよいかを考えざるを得なくなっているからです。
 新型コロナウイルスは、まさに考える機会を人間社会に提供してくれました。立ち止まって考え直すための時間を生んでくれたのです。過去の延長線上から物事を捉え直しても意味を持たない時代に突入していることに気付かせてくれたのです。
 コンドラチェフの波や太陽黒点55年説にみられるように、社会の大きな変革期はおおよそ50年前後をベースとして構造的な変化をもたらせているようです。
 変化の時代とは、その構造変化をもたらせている端境期のことであり、端境期はだいたい15年前後を要しています。
 現在の端境期のスタートは、塩見の言う「95年現象」が起こった1995年でした。そのため、2010年前後(2011年東日本大震災)に次の時代の方向性が明確になりだしました。
 まさに1995年を軸として前後50年を考えてみると、時代の構造部分が大きく様変わりしていることに気付けるはずです。
 何がどの様に変化しているかを一目瞭然で理解できるのが2000年を中心にした前後50年の年表です(ダンコンサルティング㈱ 塩見哲 2000年 製作)。

 2000年年表

 この年表では人口構造、社会構造、経済構造、金融構造、経営構造、企業構造、人事構造、価値構造、利益構造、産業構造、時代構造、マーケティングの有り方、ファイナンスの有り方、リスクの有り方、リーダーシップの有り方、目的の立て方、善の基準などを、
2000年を軸(1950年~2050年)としてポイントを列挙しています。
 時代の切り口がどのように動いているかが一目で理解できるはずです。
 その大きな切り口は95年現象で見えてきた「人口」「環境」「情報」という3点に絞られます。2020年から世界を震撼させている新型コロナウイルス感染症もこの3つの影響が生んできたと言えるでしょう。         



毎回のタイトル(見出し)はチャットGPTにお願いすることにしました。
文章を読んでもらい、「読者が興味を示す見出しを付けてほしい」と依頼すると、ものの数秒で10本ほどのタイトルを名付けてくれます。その中の1本を選択してタイトルとしています。こういう時代になっているのですね。

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(16:17)

幕府の権威がなくなり、朝廷は皇位争いにうつつを抜かしていた鎌倉末期(1318年頃)に『徒然草』が発刊されました。明日が見えない乱世の時代は、どの国でも、どの世紀でも、ある時代の末期に起こっています(ちなみに日本は、縄文、平安、江戸時代に続き4度目の人口減少期に突入していますが、いずれも時代の終盤期であることに注目しておくべきでしょう)。
 カオスの時代に人が何かにすがる場合、宗教がキーになります。先のことがわからないという精神状態では、すがるものが宗教になりやすいのです。『徒然草』をまとめた吉田兼好(兼好法師)も鎌倉仏教の無常観をテーマとして『徒然草』を執筆しました。
 無常観とは、「生は常に変化して移り変わり、同じ状態には留まらない」という仏教の教えからきています。
 ①世の中の全てのものは絶えず変化しており、かつ、②この世の全ては幻であり、仮の姿である、というのが無常観の本質です。人生や社会は儚く、常に不安定さ、移ろいやすさを背負っていることを自覚せよということなのでしょう。まさに諸行無常なのです。
 同じ無常観をベースとした『方丈記』も平安末期に権力争いに敗れた鴨長明の随筆です。京都で起こった戦争、震災による大火、飢饉や疫病などの悲惨さを目の当たりにし、世の中の不条理さに振り回されないための生き方や考え方を無常観という視点からまとめています。
 冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」は、無常観の権化と言えます。
 日本の三大随筆といわれる平安時代の『枕草子』(清少納言)、平安末期の『方丈記』、鎌倉末期の『徒然草』のうち、時代末期に執筆された2冊の随筆が、いずれも無常観がベースになっていることは何を意味しているのでしょうか。
 時代の末期は現在も同様です。こうした時代をどのように捉えるかは個人の他に法人という組織体が誕生している現在では、毎日をただ生き延びるだけでなく、何の為に毎日を暮らすかを考えておかなくてはなりません。未来は考えることでしか見えないからです。
 そこで、社会と会社、さらには人財をテーマにして「つれづれなるままに、そこはかとなく書きつく」ことを考えました。仕事や生活といった日常の中で見聞きした出来事について気の向くままにまとめてみることにしたのです。どんな随筆風になるかは乞うご期待。





(16:16)

2023年08月10日

昨年(2022年)1年間執筆した『哲ちゃんの週刊業務日誌』を今年3月に1冊にまとめて出版したところ、多くのお客様を始めとする関係者から感想をいただいてきました。最近は2023年版も楽しみにしていますなどと言われる機会が増えたのですが、今年は少し趣向を凝らして「経営随筆」という切り口でまとめた『経営諸行無常』を執筆することにしました。
 各回のタイトルは最近流行り?!のチャットGPTにお願いすることにしました。わずか数秒で10本ほどのタイトル案が提示されたのには驚きです。したがって、『経営諸行無常』の原稿は、チャットGPTとの共作ということになります。
 お付き合いいただけれ
ば幸いです。

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(14:02)